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アトピー性皮膚炎の重症度は何を基準に判断されますか? 下関 皮ふ科

アトピー性皮膚炎の症状には、皮膚がカサカサして乾燥しているという状態から、皮膚が硬くゴワゴワになったり、腫れてジクジク汁が出るといった症状まで様々な段階があります。これを「それぞれの皮疹の重症度」とします。「病気としての重症度」ではそれに加えて皮疹の拡がりが考慮されます。 それぞれの皮疹の重症度 重症:高度の腫脹/浮腫/浸潤ないし苔癬化を伴う紅斑、丘疹の多発、高度の鱗屑、痂皮の付着、小水疱、びらん、多数の掻破痕、痒疹結節などを主体とする。 中等症:中等度までの紅斑、鱗屑、少数の丘疹、掻破痕などを主体とする。 軽症:乾燥および軽度の紅斑、鱗屑などを主体とする。 軽微:炎症症状に乏しく乾燥症状主体 さて、アトピー性皮膚炎の治療で重要な位置を占める外用療法の選択では、「病気としての重症度」ではなく、皮膚の状態を元にした「それぞれの皮疹の重症度」が大切になってきます。例えば、範囲が狭くても腫れてジクジクしている状態があれば、重症と判断して強力な外用療法が選ばれます。一方、全身に湿疹があっても、多少赤くなってカサカサしている程度であれば、強い治療は必要ありません。 日本皮膚科学会編「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」について 監修 佐伯 秀久先生 (東京慈恵会医科大学皮膚科 准教授) #アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はどのようにして診断されますか? 下関 皮ふ科

すでに日本皮膚科学会で「アトピー性皮膚炎の定義・診断基準」が作成されていますので、それに従って診断されます。 アトピー性皮膚炎の定義(概念) 「アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰返す、そう痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ。」 アトピー素因: 1)家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれ、あるいは複数の疾患)、または 2)IgE抗体を産生し易い素因。 【アトピー性皮膚炎の診断基準】 そう痒 特徴的皮疹と分布 (1)皮疹は湿疹病変 ・急性病変:紅斑、浸潤性紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、痂皮 ・慢性病変:浸潤性紅斑・苔癬化病変、痒疹、鱗屑、痂皮 (2)分布 ・左右対側性 好発部位:前額、眼囲、口囲・口唇、耳介周囲、頸部、四肢関節部、体幹 ・参考となる年齢による特徴 乳児期:頭、顔にはじまりしばしば体幹、四肢に下降。 幼小児期:頸部、四肢屈曲部の病変。 思春期・成人期:上半身(顔、頸、胸、背)に皮疹が強い傾向。 慢性・反復性経過(しばしば新旧の皮疹が混在する):乳児では2ヵ月以上、その他では6ヵ月以上を慢性とする。 上記1、2、および3の項目を満たすものを、症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断する。そのほかは急性あるいは慢性の湿疹とし、年齢や経過を参考にして診断する。 【除外すべき診断】(合併することもある) 接触皮膚炎 脂漏性皮膚炎 単純性痒疹 疥癬 汗疹 魚鱗癬 皮脂欠乏性湿疹 手湿疹(アトピー性皮膚炎以外の手湿疹を除外するため) 皮膚リンパ腫 乾癬 免疫不全による疾患 膠原病(SLE、皮膚筋炎)

アトピー性皮膚炎とはどのような病気ですか? 下関 皮ふ科

痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。 日本皮膚科学会編「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」について 監修 佐伯 秀久先生 (東京慈恵会医科大学皮膚科 准教授) #アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎のガイドラインはどのような経緯でつくられたのですか? 下関 皮ふ科

1990年代後半に、アトピー性皮膚炎の診療現場では、治療をめぐってかなりの混乱が見られました。特に治療の大きな柱となるステロイド外用薬について、患者さんのみならず社会一般に根拠に乏しい不信感が拡がり、ステロイドを嫌う風潮が強まりました。その結果、必要な治療を受けないまま重症化してしまう患者さんが増え、患者さんの不利益は大変大きなものがありました。日本皮膚科学会ではこのような事態をできるだけ早く改善するため、2000年に「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」を作成し、皮膚科医に対して治療の原則を再確認すると共に、患者さんや社会一般に対して最も適切と考えられる基本的な治療方針を示しました。その後、新しい治療法の導入などに伴い数回改訂し、2009年に作成された「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」が一番新しいものです。 なお、日本アレルギー学会よりアトピー性皮膚炎診療ガイドラインが発表されておりますが、これはプライマリーケアを担当する医師を広く対象としたものであり、皮膚科を専門とする医師を対象にした本ガイドラインとはその意図するところが若干異なります。 日本皮膚科学会編「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」について 監修 佐伯 秀久先生 (東京慈恵会医科大学皮膚科 准教授) #アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎 診断基準について

アトピー性皮膚炎 診断基準について 1990年代後半に、アトピー性皮膚炎の診療現場では、治療をめぐってかなりの混乱が見られました。特に治療の大きな柱となるステロイド外用薬について、患者さんのみならず社会一般に根拠に乏しい不信感が拡がり、ステロイドを嫌う風潮が強まりました。 その結果、必要な治療を受けないまま重症化してしまう患者さんが増え、患者さんの不利益は大変大きなものがありました。日本皮膚科学会ではこのような事態をできるだけ早く改善するため、2000年に 「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」を作成し、皮膚科医に対して治療の原則を再確認すると共に、患者さんや社会一般に対して最も適切と考えられる基本的な治療方針を示しました。 その後、新しい治療法の導入などに伴い数回改訂し、2009年に作成された「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」が一番新しいものです。このQ&Aはそれをわかりやすく解説したものです。 なお、日本アレルギー学会よりアトピー性皮膚炎診療ガイドラインが発表されておりますが、これはプライマリーケアを担当する医師を広く対象としたものであり、皮膚科を専門とする医師を対象にした本ガイドラインとはその意図するところが若干異なります。 日本皮膚科学会編「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」について ももさき皮ふ科 院長 桃崎 直也 #アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎:最近ではアトピー性皮膚炎の病気の状態を把握するためのTARC(タルク)といわれる採血が必須となってきています。これを行うことで、治療効果が上がっているかを確認し、患者様と相談しながら治療を進めて参ります。 ももさき皮ふ科 院長 桃崎 直也 #アトピー性皮膚炎