ももさき皮ふ科ブログとお知らせ

September 22, 2016

 薬を内服して発疹が出た場合にはすぐ薬疹と考えたくなりますが、これは正しくありません。大体薬は具合が悪い時、とくにウイルス感染がある患者さんが内服する場合が殆どなので、薬疹かウイルス感染かの区別が難しい事が多いのです。つまり、ウイルス感染の一つの症状として発疹が出てくる場合、例えば麻疹(ハシカ)のように最初熱が出て、それから発疹が出てくるようなウイルス感染の場合には、ウイルス感染を疑わなければ薬疹と間違って診断されることになります。そのため薬疹と診断するには、薬を内服し始めてから発疹の出現するまでの経過が重要です。新しい薬を飲み始め...

September 22, 2016

 これは後に述べる重症薬疹の場合と大体同じで、ステロイド剤の内服が原則です。多くの場合プレドニン30~40mg/日程度の内服が一般的ですが、場合によりパルス療法が行われることもあります。しかし、パルス療法については賛否両論があります。一方、ステロイドを使わずに軽快する例もあり、必ずしもステロイドの絶対的適応とは言えません。しかし、ステロイドを使わない場合には高熱と皮膚症状などが長く続き、患者さんは辛い思いをすることも覚悟しなければなりません。ステロイドの使い方で、絶対しては行けないのは、漸増(ゆっくり増量していく)と、急激な減量です...

September 22, 2016

 これは薬疹といっても、薬の他にウイルス感染が関係してくる病気です。他の薬疹と比べとてもユニークな特徴があります。原因となる薬は抗痙攣剤が圧倒的に多く、その他尿酸を下げる薬などがあります(資料4)。薬を飲み始めてから発症するまでに時間がかかるのが特徴で、多くは3週間以上で平均4週間と言われていますが、なかには1年以上たって発症することもあります。発熱と、痒みのある紅い斑で発症することが多く、リンパ腺が腫れ、白血球が増えてきます。発疹は圧迫部では融合する傾向が強く、紅斑は出血が混じるため鮮紅色~紫紅色調となります。発症時には淡い紅斑だ...

September 22, 2016

 TENと並び、最も重症の薬疹の一つですが、TENと比べ皮膚の剥離する範囲が少し狭く(10%>)生命の予後も多少良いと言えます。本症ではしばしば口唇に厚い血液の混じったカサブタがつくような潰瘍を認めます(資料2、3)。本症で問題なのは、眼や口唇などの粘膜症状が強く、とくに眼の粘膜の症状が強い場合には、しばしば後遺症を残すことがある点です。これを防ぐためには、早期からステロイド剤の投与を十分に行うとともに、眼科医のもとでの定期的な診療が必要です。本症の発症には薬剤だけでなく細菌・ウイルス感染が関与している場合が少なくありません。とくに...

September 22, 2016

 Toxic epidermal necrolysisと呼ばれ、略してTENと言います。全身の皮膚が紅くなり、擦るだけでズルズルと剥離し(資料1)、まるでヤケドのようになります。薬疹の中では最も重症であり、死亡率20~30%と考えられています。スチーブンス・ジョンソン症候群(SJS)との違いが、以前は明確でありませんでしたが、最近診断基準が世界的に統一されました。水疱やびらんなど皮膚が剥がれた面積が10%以下のものをSJS、30%以上をTENとし、その中間の10~30%の場合をSJS/TENのオーバーラップとする診断基準です。しかし...

September 22, 2016

 薬疹とは、薬を内服したり注射したりすることにより生ずる発疹のことです。その中でも問題となるのは、薬を投与されたごく一部の人に生ずるアレルギー性薬疹です。ふつう薬疹といった場合には、このアレルギー性薬疹を指し、薬に対して反応するような細胞や抗体がある人(これを薬に感作された状態と呼びます)にのみ生じます。通常、薬に反応するこのような細胞や抗体が出来るのには内服を始めて1~2週間程かかるので、そこで初めて発症すると考えられています。ですから全て内服したことのない薬で(アレルギー性)薬疹を生ずることはないはずです。もし、あったとすれば、...

September 22, 2016

 軟膏とクリームの違いはクリームには水が含まれていて、油ときれいに混ざっていることです。軟膏には水が含まれていません。クリームが軟膏に比べて塗りやすく、べたつかないのも水が含まれているからです。クリームの水と油が混ざっていることを専門用語では『乳化』と呼んでいます。乳化とは字の通り『乳』にすることです。『乳』は哺乳動物にとって体に吸収されやすいものです。クリームも軟膏に比べ吸収されやくなっています。そのため、クリームの方が早く効果が出ますが、軟膏に比べ汗で流れやすい欠点もあります。夏などべたつきが強く感じられる場合など、使用感を考慮...

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“皮脂欠乏症? 下関皮ふ科

2019/10/15

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