ももさき皮ふ科ブログとお知らせ

 

それは稗粒腫(はいりゅうしゅ)です。うぶ毛の毛穴の皮膚からできたもので、表皮嚢腫の小さなものと考えられています。主に眼のまわりに直径1~2mmの白くてかたい丘疹(ブツブツ)が多発します。乳児にできたものは自然に消えることがあります。成人の稗粒腫は自然にとれることはありませんが、表面に注射針で小さな穴をあけ、内容物を押し出せばきれいにとれます。この稗粒腫はやけどや少し深めの擦り傷がなおったあとにもできることがあります。

 

 

監修 医学博士 川端 康浩 先生
(川端皮膚科クリニック)

 

局所麻酔をして、表面の皮膚開口部の部分にディスポーザブルパンチという直径4mmほどの円筒状のメスを刺し込み、表面の皮膚とともに袋状構造物の一部をくり抜く方法です。くり抜いた後、内容物をもみだしながら袋そのものもできるだけかきだします。傷の部分は縫いませんので、完全に傷がふさがるには約2~3週間かかります。最終的には傷跡はにきび痕程度のへこみになります。切除手術に比べると施術時間が短いという長所がありますが、完治までの日数は長くなります。また、足の裏の表皮嚢腫や内容物が完全に固形化しているものには不適です。

 

 

監修 医学博士 川端...

1.皮様嚢腫

 生まれつき存在し、まゆげから上まぶたの部分と頭によくできます。アテロームと比べると、柔らかくぶよぶよしています。アテロームよりも皮膚の深いところに存在し、骨に癒着していることが多いので手術はアテロームほど簡単ではありません。

 

2.側頸嚢腫、正中頸嚢腫、耳前瘻孔

 側頸嚢腫は首の横側にでき、頚動脈の近くまで深くはいりこんでいます。正中頸嚢腫は首の中央ののど部分にでき、舌骨というのどの骨に癒着しています。耳前瘻孔は耳の前上方に小さい穴があいており、耳の軟骨まで続く袋状の空洞ができています。どれも生まれつき存在します。

 

3.外...

 

強い炎症を伴う場合はすみやかに切開(表面の皮膚を少し切ること)して、膿みを外に出しますが、特に赤みや痛みを伴わない場合は、外科的切除手術(メスを使ってアテロームを表面の皮膚ごと切り取って縫ってしまう)をすることになります。巨大なものでなければ、局所麻酔の日帰り手術が可能です。また、へそ抜き法(くり抜き法)という簡単な手術法もあります。手術というと、女性ならずとも手術後の傷あとが気になるところです。アテロームの手術では、表面皮膚の切開は最小限にして、皮膚の下のアテロームのみを摘出することも可能ですので、皮膚の傷あとは小さく目立たなく...

 

表皮嚢腫は毛穴の上方部分の皮膚がめくり込んで発生すると説明しましたが、毛のない足の裏や手のひらにも表皮嚢腫ができることがあります。これは外傷性表皮嚢腫と呼ばれ、皮膚の一部が小さな傷により皮膚の下にめくり込んでできるといわれています(資料11、12、13)。このタイプの表皮嚢腫の発生にはイボウイルスが関与していることがわかっています。足の裏の表皮嚢腫はつねに自分の体重で皮膚の内側へ押し付けられているので、ほかの部位にできたアテロームと異なり皮膚の外側に盛り上がってくることはありません。そのため皮膚の下のしこりとして触れることが多く、...

 

中央の皮膚開口部より細菌が侵入して化膿することがあります。これを炎症(化膿)性粉瘤と呼びます。患部は赤く腫れ上がり、痛みを伴います(資料10)軽い炎症なら抗生物質を内服すれば炎症はおさまります。しかし、ひどく化膿すると皮膚の下の袋状構造物は破壊され、膿みがたまった状態(膿瘍)になります。この場合、抗生物質を内服しただけでは効果が少なく、表面を少し切開して膿みをだしたほうがよいことがあります。いずれにせよ、アテロームに炎症をともなう場合は、あとに述べる外科的手術をすぐに行うことはできません。

 

 

監修 医学博士 川端 康浩 先生
(川...

 

脂肪腫とは皮膚の下に脂肪細胞が増殖してできた本当の脂肪の塊(資料6、7)で、アテロームとは全く異なるものです。脂肪腫よりアテロームのほうがよくみられるので、いわゆる“しぼうのかたまり”というと、正しく表現すれば“皮膚から出るあぶらのかたまり”であるアテロームのほうを指してしまうことがあるようです(資料8、9)。
 どちらも、悪性化することはほとんどありません。しかし、ごくまれにアテロームが癌化したという報告があります。アテロームの癌化は中高年齢層の男性のおしりの部分に生じたものに多いといわれています。

 

 

監修 医学博士 川端 康浩...

 

ほとんどのアテロームは、医学的な腫瘍の種類でいうと表皮嚢腫と呼ばれるもので、毛穴の上方部分(毛漏斗部)の皮膚がめくりかえって皮膚の下に袋状構造物ができたものです。つまり、袋の部分は表面の皮膚(表皮)と同じ構造をしています(資料4)。そのほか、外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫というものもアテロームの一種です。外毛根鞘性嚢腫は頭部に生じることが多く、表皮嚢腫よりややかたく触れることが多いようです(資料5)。多発性毛包嚢腫は、文字どおり腕や首、わきにたくさんでき、内容物はマヨネーズのような黄色いドロッとした物質で臭いはありません。

 

 

監修...

 

アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマとも呼ばれます)とは、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。たまった角質や皮脂は袋の外には出られず、どんどんたまっていきますので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこり(腫瘍)で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、臭くてドロ...

 

アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマ)とは、一般的に“しぼうのかたまり”と呼ばれることがありますが、実は本当の脂肪の塊ではありません。皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。ですから、本当に脂肪細胞が増殖してできた良性腫瘍の脂肪腫とは全く異なるものです。アテロームは皮膚腫瘍としてわれわれ皮膚科医が最も診察する機会の多いものです。良性の腫瘍ですが、ときに化膿して真っ赤に腫れ上がったりすることがありますし、似て非なる腫瘍もた...

Please reload

お知らせ

“皮脂欠乏症? 下関皮ふ科

2019/10/15

1/50
Please reload

症例目次
アーカイブ