ももさき皮ふ科ブログとお知らせ

July 31, 2019

 ネズミの背中にかぶれを起こさせる実験をするとき、予め皮膚に紫外線をあてておくとかぶれが起きないという現象が知られています。これを免疫学的トレランスといいます。

 免疫に関連する様々な細胞が紫外線照射でその機能が抑えられます。このような現象を光免疫抑制と総称しています。

 かぶれが起きなくて好都合と思い勝ちですが、この光免疫抑制は皮膚ガンの発生にも大きく関わっています。

 すなわち紫外線によりガン細胞が皮膚内に発生したとき、そこに紫外線が当たっていると、ガン細胞を異物と見なすことができず、普通なら免疫反応で排除すべきところが、ガン細胞の増...

July 31, 2019

皮膚にできるガンには多くの種類があります。皮膚ガンのすべてが紫外線によって起こるわけではありませんが、顔や手の甲など長年にわたり日光を浴び続けた場所に出るガンとして日光角化症、有棘細胞癌、基底細胞ガン、メラノーマがあります。

日光角化症

 日光角化症は60-70歳代から多くなります。皮膚の表面がカサカサして、赤みを帯び、触るとざらざらしていて、角質が尖っているため指先にちくっとしたものを感じます。

有棘細胞癌

 日光角化症は未だ皮膚の一番表面にある表皮の中に留まっているガンで、表皮内ガンと呼ばれます。この時点で転移することはありませんので、...

July 31, 2019

日焼け 光老化は普通の老化とどう違うのですか? 下関 小倉 皮ふ科

お年寄りの顔にはシミやしわが多く、またイボ状の変化も見られます。しかし、これは歳をとっただけで起こったものではありません。現にお年寄りでも日光を浴びない太股の内側などは色が白く、柔らかで、細かいしわはあるものの、深いしわはありません。通常の老化は年齢と共に身体の生理的機能が損なわれていくことですが、光老化は慢性の紫外線傷害です。これは加齢によって起こる老化とは質的に違う変化で、加齢による老化に上乗せの形で起こります。

一番大きな違いは加齢による老化では皮膚の厚さや色が薄...

July 31, 2019

日焼け 日焼けはどうして起こるのですか? 下関 小倉 皮ふ科

日本語の「日焼け」という言葉は紫外線により皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後黒くなる「サンタン」を含めて使われていますが、サンバーンは紫外線による皮膚のヤケド、サンタンはその結果おこるメラニン増加です。

日焼け反応(サンバーン)の主役はUVBです。細胞のDNAに吸収されたUVBは、DNA鎖の隣同士のピリミジン塩基を結合させて、ピリミジン2量体という一種の傷を作ります。

 これができるとDNAの複製がうまくできなくなるので、細胞にはこの傷を取り除く仕組みが備わっています。これ...

July 31, 2019

日焼け UVBとUVAはどう違いますか? 下関 小倉 皮ふ科

UVBは波長280-320nm、UVAは320-400nmです。波長が短いほど生物に対する影響が強いのですが、波長が長いほど皮膚の深くに入りこむという性質もあります。

 日焼けを起こす力で比べると、UVBはUVAの600-1000倍強いといわれています。しかし、UVAは日光に大量に含まれていますので、海水浴などで真っ赤に日焼けした場合(サンバーン)、その責任割合はUVBが7-8割、UVAが2-3割と見積もられています。

 シミ、しわ、皮膚癌などの慢性皮膚障害(光老化)についても...

July 31, 2019

地上にいる我々はどんな紫外線を浴びているのですか?

紫外線は波長によりその影響度は違いますが、身体にとって良い面と悪い面を併せ持っています。しかし、圧倒的に悪い面の方が多いと考えられます。

紫外線の功罪

●ビタミンD生合成

●光線治療
 乾癬、アトピ-性皮膚炎など

▲急性傷害
 サンバーン、サンタン

▲免疫抑制

▲慢性傷害
 光老化:シミ、しわ、良性腫瘍

 光発癌

▲光線過敏症

 まず良い面としてはビタミンDの生合成があります。しかし、これは敢えて日光を浴びなくても日常生活で知らず知らずに浴びてしまう程度の紫外線で十分賄われ、食物からも摂取できま...

July 31, 2019

地上にいる我々はどんな紫外線を浴びているのですか?

紫外線(Ultraviolet、UV)は生物に与える影響を基に波長の長い方からUVA、UVB、UVCに分けられています。波長が短いほど傷害性が強く、UVCは殺菌灯などに使われていますが、幸い地球を取り巻くオゾン層により吸収され、結局地表に届く紫外線は少量のUVBと大量のUVAです。

 地表の紫外線量は緯度、標高、天候、大気中のチリの量などにより大きく左右されます。

監修 医学博士上出 良一 先生

(東京慈恵会医科大学第三病院皮膚科 部長)

July 16, 2018

サンスクリーン剤の使い方

 サンスクリーン剤をつける第一の目的は強いサンバーンを避けるためです。レジャーで海や山へ行くときには強いものが必要ですが、日常生活で光老化を避けるため位ならさほど強いものは必要ありません。

サンスクリーン剤使用のめやす

 気をつけなければいけないのは塗る量です。SPFやPAという値はサンスクリーン剤を1cm2あたり2mgまたは、液体の場合2µlを塗って調べられていますので、塗り方が少なければ当然所期の効果がえられません。実際調べてみるとせいぜい1.3mg/cm2位しか塗っていないのです。必要量の2/3位です。そう...

July 16, 2018

サンスクリーン剤の性能表示

 サンスクリーン剤の性能は以前よりSPFという値が用いられています。これはSun Protection Factorの略で、UVBに対する防御効果を表しています。UVB照射により翌日生じる赤みを指標にして検定します。普通、夏の海岸で20分間日光に当たると、翌日赤みが出ますが、例えばSPF30の製品を規定量つけた場合、20×30=600分=10時間、日光に当たって、始めて翌日赤みが出るということになります。なお、SPFは数字が50以上になると、その性能に余り差がなくなり、実際的な意味を持たなくなるので、最近で...

July 16, 2018

 サンスクリーン剤に含まれる主要成分として紫外線吸収剤と、散乱剤があり、これらが単独あるいは組み合わせて用いられています。吸収剤はUVB領域の紫外線をよく吸収しますが、UVAを効果的に吸収する成分は限られているのが現状です。散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛が主体で、UVBからUVA領域まで広く遮断します。以前は塗ると白くなる製品が多かったのですが、最近では改良が進み、使いやすいものが増えています。吸収剤はまれにかぶれを起こすことがあるので、かゆみや赤みが生じたら、ノンケミカルとか吸収剤未使用などと表示されている散乱剤だけの製品が良いでし...

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お知らせ

“皮脂欠乏症? 下関皮ふ科

2019/10/15

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