やけどとは? 下関皮ふ科
やけどとは? 下関皮ふ科
やけどは医学専門用語として「熱傷」とよばれ、熱による皮膚や粘膜の外傷を言います。軽いものをふくめると一般の方もよく見たり、聞いたりしたことがあると思いますし、皮膚科でよくみるありふれた疾患です。高い温度の物質が皮膚に一定時間以上接するとやけどとなります。もちろん炎や爆発などの高温でもやけどになりますが、40-55度くらいのそれほど高い温度ではないものでもやけどになることがあります。皮膚が薄い子供や老人の方や成人でも深く寝込んでいるときには比較的低い温度でも持続的に加熱されることでやけどとなってしまいます。これは低温熱傷というやけどの一種で深いやけどが多いのが特徴です。やけどでは直後から赤み(発赤)や腫れ(腫脹)が出てきますが、その後も腫れやみずぶくれ(水疱)が数日進行します。細菌感染を合併するとやけどの深さが深くなることも知られています。広い範囲にわたってやけどするとやけどの創傷の治療に加えて熱傷によるショックを治療するために点滴治療が必要となります。
監修
尹 浩信 先生 (熊本大学大学院生命科学研究部皮膚病態治療再建学分野 教授)

ももさき皮ふ科 院長
監修 桃崎 直也