イボ(ウイルス性疣贅)には、どんな種類がありますか? 下関 北九州 皮ふ科

March 8, 2015

 

イボ(ウイルス性疣贅)には、どんな種類がありますか?

 

 ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が皮膚や粘膜の基底細胞に感染してイボができることをQ2で説明しましたが、HPVにはウイルスを構成するDNAの違いにより多くの異なる型(遺伝子型と呼ばれます)があることが分かっています。今までに150種類以上もの型が見つかっていますが、ウイルスの検出法が進んで、その数はもっと多くなりそうな勢いです。この型の違いによって、感染しやすい場所や、できるイボの種類(見ため)が異なることも分かっています。そればかりでなく、Q2でも少し触れましたように、ある種の型(普通のイボをつくるものとは異なります)が、子宮癌や皮膚癌などの原因になっていることも分かって来ています。
 このようなことから、HPVを主に皮膚に感染する皮膚型と外陰部や膣や子宮頸部などに感染し易い粘膜型に、癌を起す能力の違いから良性型と悪性型に大まかに分けたりもします。普通のイボをつくるHPVは、もちろん良性型に入ります。
 このように、HPVの型の違いによって色々なイボができますが、そのうち代表的なものを挙げておきますと、最も普通に見られるのが、子供の手足にできるイボで、尋常性疣贅です。顔にできる指状疣贅(しじょうゆうぜい、資料7)や足の裏にできる足底疣贅(そくていゆうぜい)も、見た目は違いますが尋常性疣贅の仲間です。尋常性疣贅以外では、顔や腕にできることの多い扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)や外陰部にできる尖圭コンジローマやボーエン様丘疹症などがあります。
 ちなみに、尋常性疣贅がHPV2型や57型など、扁平疣贅が3型や10型など、尖圭コンジローマが6型や11型など、ボーエン様丘疹症がHPV16型などを主な原因とすることが分かっています。HPV16型は、子宮癌の原因として注目されている型でもあります。

 

監修

 

 

江川 清文 先生
(昭和皮膚科クリニック 院長)

 

 

ももさき皮ふ科 院長 桃崎 直也

 

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