アトピー性皮膚炎 かゆみ止めの飲み薬にはどんなものがありますか? 下関 小倉 皮ふ科

April 12, 2015

 

アトピー性皮膚炎はとても痒い病気です。そのつらさを少しでも和らげるためと、引っ掻きによる悪化を防ぐために、普通、抗ヒスタミン作用のある内服薬が使われます。また脳内のヒスタミンH1受容体占拠率の解析から、抗ヒスタミン薬を非鎮静性、軽度鎮静性、鎮静性に分類することも提唱されています。眠気・倦怠感などの副作用の発生率を考慮すると、蕁麻疹の治療ガイドラインに準じ、非鎮静性ないし軽度鎮静性の第二世代抗ヒスタミン薬を第一選択薬とし、副作用およびそう痒抑制効果などをみながらその他の抗ヒスタミン薬の追加投与を検討するのがよいでしょう。なお第二世代抗ヒスタミン薬を中心とした抗アレルギー薬はアレルギーの伝達物質を抑える作用を期待して使われますが、外用療法と比べればあくまでも補助的なものであり、これだけでアトピー性皮膚炎の炎症や痒みを抑えきれるものではありません。

アトピー性皮膚炎に用いられる抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
(1)第一世代抗ヒスタミン薬

ジフェニルピラリン塩酸塩(ハイスタミン®)
ジフェンヒドラミン塩酸塩(ベナ®、レスタミン®)
シプロヘプタジン塩酸塩水和物(ペリアクチン®)
塩酸トリプロリジン(ベネン®)

ヒドロキシジン塩酸塩(アタラックス®)
プロメタジン塩酸塩(ヒベルナ®、ピレチア®)
ホモクロルシクリジン塩酸塩(ホモクロミン®)
アリメマジン酒石酸塩(アリメジン®)
タンニン酸ジフェンヒドラミン(レスタミンA®)
クロルフェニラミンマレイン酸塩(アレルギン®、クロール・トリメトン®、
 マレイン酸クロルフェニラミン®、ネオレスタミン®)
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(ポララミン®、ネオマレルミンTR®)
ジフェニルピラリンテオクル酸塩(プロコン®)
ヒドロキシジンパモ酸塩(アタラックスP®)
クレマスチンフマル酸塩(タベジール®)

(2)第二世代抗ヒスタミン薬

エバスチン(エバステル®)
アゼラスチン塩酸塩(アゼプチン®)
エピナスチン塩酸塩(アレジオン®)
オロパタジン塩酸塩(アレロック®)
セチリジン塩酸塩(ジルテック®)
レボセチリジン塩酸塩(ザイザル®)

フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ®)
オキサトミド(セルテクト®)
フマル酸エメダスチン(ダレン®、レミカット®)
ケトチフェンフマル酸塩(ザジテン®)
ベポタスチンベシル酸塩(タリオン®)
メキタジン(ニポラジン®、ゼスラン®)
ロラタジン(クラリチン®)

(3)抗ヒスタミン作用のないもの

クロモグリク酸ナトリウム(インタール®)
トラニラスト(リザベン®)
トシル酸スプラタスト(アイピーディ®)

抗ヒスタミン薬の鎮静作用による分類
非鎮静性

フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ®)(120mg)
エピナスチン塩酸塩(アレジオン®)(20mg)
レボセチリジン塩酸塩(ザイザル®)(5mg)
エバスチン(エバステル®)(10mg)
ロラタジン(クラリチン®)(10mg)
セチリジン塩酸塩(ジルテック®)(10mg)

オロパタジン塩酸塩(アレロック®)(5mg)
ベポタスチンベシル酸塩(タリオン®)(10mg)

軽度鎮静性

アゼラスチン塩酸塩(アゼプチン®)(1mg)
メキタジン(ニポラジン®、ゼスラン®)(3mg)
セチリジン塩酸塩(ジルテック®)(20mg)

鎮静性

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(ポララミン®、ネオマレルミンTR®)(2mg)
オキサトミド(セルテクト®)(30mg)
ジフェンヒドラミン塩酸塩(ベナ®、レスタミン®)(30mg)

ケトチフェンフマル酸塩(ザジテン®)(1mg)
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(ポララミン®、ネオマレルミンTR®)(5mg/静脈注射)


(東京慈恵会医科大学皮膚科 准教授)

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