どのような症状があったときに天疱瘡を疑いますか。下関 皮膚科
皮膚に、皮膚の表面がはがれて、びらんが広範囲に広がり、1週間以上も長く続くようであれば、天疱瘡を疑います。天疱瘡の皮疹は、かゆくありません。びらんがひろがると表面に何かが触れるだけでも痛みを感じます。一見正常なところを強くこすると水疱になることもあります(ニコルスキー徴候)。 歯肉、頬粘膜、口蓋などに、固いものを食べた後などに、びらんが生じ、1週間以上もなかなかよくなる様子がなければ、天疱瘡を疑います。 天疱瘡の診断は、皮膚科専門医で正しくつけてもらう必要があります。見た目の症状だけでは、簡単に診断できません。血液検査と、皮膚、あるいは粘膜の一部を検査する生検が必要です。疑わしい症状があったら、皮膚科専門医を受診することが大切です。
監修
天谷 雅行先生(慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 教授)

ももさき皮ふ科 院長
監修 桃崎 直也